海野秀之(うんのひでゆき)の外部記憶
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子供たちに、どうやって数学や理科を学んでいってもらおうかというのが、 最近の僕にとって、ひとつの関心事になっている。
どこで読んだのか、だれの意見だったのかも忘れてしまったんだけど、 子供に本を読んで欲しいと思っている大人に対する警告として、次のようなものがあった。 曰く、子供に本を読ませたいからといって、他の娯楽(テレビやゲームなど) を禁止するようではいけない。 本当に、読書がそれらの娯楽よりも楽しいというのであれば、 その「面白い本」さえ示してあげれば、頼まれなくても子供たちは本を読むだろう。 そのためには、大人が本を読んでいなくてはならない。 自分達は本を読まないくせに、子供から本以外を取り上げることで本を読ませようなんて、 むしが良すぎるのだ。
まあ、たしかに。
ただし、僕自身の体験をふりかえってみると、 大人に示された「面白い本」を、面白がってよむようなことは、あんまりしてこなかったと思う。 どちらかというと、天邪鬼だから、他人から勧められると読みたくなるなるというか……。
幼いころの僕にとって、本なら買ってもらえたというのが、要因として大きかったように思う。 おかしとか、おもちゃとかは、なかなか買ってもらえないんだけど *1 「本が欲しい」というと、ほぼ無条件で買ってもらえた。
本っていっても、「機関車トーマス」だったり、「エルマーとりゅう」だったりしたわけだけど、 「おお、本が読みたいのかぁ、えらいなぁ」みたいな感じで。 子供ごころに、いままでの絵本とは違う、ハードカバー(笑)の本を手にするのが嬉しかったような。
つまり、僕の親は、本以外を禁止したりはしなかったけど、 流量と「報酬」に差をつけていたんだな。 本を読むことには、一切制約はなかったけど、 テレビを際限なく見続けることは許されていなかった。 テレビを見ても褒めてもらえないけど、小さな子が「本が読みたい」というだけで、 子供にとっては、それが、「親が喜んでくれること」だったよ。
というわけで、今のところ、子供たちが欲しがる「本」が 「炎神戦隊ゴーオンジャー」だったり「仮面ライダーキバ」だったりしても、 いやな顔をしないでおこう。実際、写真がいっぱい載っていたり、 シールがついていたりして、楽しいからね。
リンク先の10カ条は、プロの教師むけなんだけど、 そうでない人にとっても耳の痛いアドバイスだと思う。
あと、実際に教科書を執筆している側の人からの、 教科書をバカにしてはいけないという主張は貴重だ。
その通り。教科書は、けっこうすごいぞ。
*1 いま冷静に考えると、この言い方はフェアではないようだ。自分では、あまりおもちゃを買ってもらえない子供だったと思い込んでいたんだけど、最近プラレールのカタログをみる機会があって、意外にたくさんのパーツを自分が「知って」いて、驚いた。
読めと言われたわけじゃないけど、母が子供一人に一冊ずつ、ハードカバーの偉人伝を買ってきて。<br>読んでたなぁ。