海野秀之(うんのひでゆき)の外部記憶
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OSI 参照モデル のことは、みなさんご存じでしょう。 「IEEE802.3 (Ethernet) のデータリンク層は、LLC 層と MAC 層にわかれているんですよ」 「へー」とかいうあれである。
とかいう前振りを考えていたんだけど、上の図を書いているうちに、すっかり醒めてしまった。
まあいいや。
ともかく、我々技術系サラリーマンのお仕事は、上のような図で理解することが可能なんじゃ ないかと思う。
できることなら、下の二層のなかだけで楽しく遊んでいたい。 心配しなくても、この範囲だけに自分の興味をしぼったところで、 やりたいこと・やるべきことは事実上無限にあって、人生はあまりにも短くて、 退屈してしまうことはない。
でも、経営層の判断がタコだと、なんか理不尽な制約のせいで不利なゲームとなってしまい、 下二層の努力で挽回できることなんて、たかが知れているじゃないか!みたいな状況に なりがちである。少なくとも、そう感じられることは少なくない。
だったら、経営者になってやれっていって、「上を」めざす? 独立する?
うーん。そうかなー。まあ、それもひとつの選択だとは思うが。
上の図を良くみてほしい。マネージャとエンジニアの間には、 ある重要なレイヤーが横たわっている。それです。もう口にだすのも恥ずかしいけど、 それが「プレゼンテーション層」です。
「プレゼンテーション」、ああ、大嫌いな言葉だ。とくに、パワーポイントくたばれ。
あーゆーのは、悪魔に魂を売っぱらった奴のやることだよ。
母親が、いうこと聞かないこどもにパワポで言い聞かせて、 すっかりおびえあがらせるって話があったよね。
などが、ごく普通のエンジニアの反応だと思う。 まー、まったくその通り!とか思わないでもありませんが……。
でもね、「上をめざす」気も、独立する気も、技術者レイヤーに引きこもって、 他人が決めた制約条件の下で不利なゲームを一生つづける気もないんだったら、 何か考えないと*1。
それに、世の中(特にサラリーマン社会)には、糞みたいなプレゼンばっかり転がっている から、すっかり嫌いになってしまうのもわかるけど、べつに「プレゼンテーション」そのものが 醜悪なのではない。それに、「よし、やろう」と決めただけで出来る程簡単なものでもない。
というわけで、なんかプレゼンテーションや、それに関連して論理的思考とかに関する本を 物色中。
とりあえず、思い立った昨日、「てれびくん」を買うついでにゲットしたのが以下の二冊:
ダイヤモンド社などという、いかにも加齢臭の濃い感じの出版社からでている点には 目をつぶる必要がある。
論理ノートの方は、結構いいかも。 あたりまえのことしか書いていないとも言えるが、 あたりまえのことをやるのが難しいのです。
後者は、まだ眺めた程度。どまんなかって感じじゃなさそうだなー
まだ読みはじめたばっかりだけど、概要や章立てを見る限り、欲しかった内容のよう。
無駄に厚い(←「無駄に」厚いのかどうかは、まだわからない)。
そしてこちらのほうがさらに大きな問題なのだが、 本来、文書やプレゼンテーション資料を作成するということは、 自分の考えを読み手、聞き手に伝える以前に、 「自分の考えを練り上げる」ことを要求するものである。
こういうのとは別に、プレゼンテーション資料作成技術に関する良い本があれば欲しい。
複雑なトレードオフについて、ちゃんと考えるのはむずかしいし、その結果を きちんと人に理解してもらうのは、もっと難しい。その前に自分自身が理解するのも 難しい。
トレードオフやアイデアのタイプに応じて、それを表現するチャートの書き方がいくつか 発明されているらしい。会社で受けさせられた研修で、いくつか習ったんだよなー。 でも、忘れた。当時の資料は、何年か堆積させた後に捨てた。うーん。
というわけで、そーゆー感じの、プレゼン技術に関する良い本をさがしている。 TIPS 本はいらね。
でも、悪魔に魂を売ってはいけない。
政治とか権力とか声の大きさとかで議論をねじ曲げてしまう人は実際にいて、 そーゆーのは、ボクシングのリング上にナイフ持ち込んだ奴がいるようなもんだけど。
「論理ノート」からいくつか:
人の悪事を自分の悪事の言い訳にしてはいけない。
議論では、議論そのものに取り組むべきであって、議論の相手に取り組んではならない。
かなり参考になります。プレゼンについては、推薦図書なし……ですか。
ここ経由。
ちょっと趣旨がずれちゃう気がするけど、 Beautiful Evidence がいいかも。
参考:
*1 仕事は収入を得る手段と割り切って、プライベートに軸足を移動するという選択肢も当然ある。最悪それだな。
ま、勝ったのが巨人以外ならおおむね嬉しいんですが。
とりあえず、 dankogai 氏はあいかわらず なので、
興味が無い癖にしょうもないスクリプト作ってプロスポーツどころか スポーツの勝敗へのこだわりを愚弄するdankogaiは、 今すぐ首を吊って死んだ方がいいということは言える。
Posted by とりあえず at 2007年11月02日 13:32
が全てを言い尽くしてしまっているような感じもしますが、 でも、「プロスポーツの価値は、結果ではなく過程ではないか。 その過程がつまらないと感じたら、そう言う権利は誰にでもあるのだ。」 というのは、その通りなんだと思う。
っていうか、渡辺明竜王も、 そーゆーこと言ってました!!
えー、あー、 頭脳勝負--将棋の世界 を書店で見つけたら買おう、というお話でした。
こないだ見つけた Beautiful Evidence、 注文しちゃった。
If you look after truth and goodness, beauty looks after herself.
「あなたが正しさを追い求めれば、美しさはおのずとついてくるでしょう」かな。
ポケットモンスター ポケモン図鑑DP(ダイヤモンド&パール) は、どんな感じのおもちゃなんだろう。 こーゆーのと、モンスターボールがほしいらしい。
音がでる仮面ライダーベルトとどっちがいいかと聞かれても、やっぱりこっちだと。
なんか、無駄に電子化されているのが気になるなぁ。 幼稚園児むけだったら、 こっちの方がいいかな。
もう少し考える。
年末調整!!
光にかえて、プロバイダがかわったのに smtp サーバの設定を変えていなかったので、 メールがだせなかった。 (POP はできてたので、しばらく気づかず。外行き smtp ポートはブロックされるのね。そりゃそうか。 (註後述))
というわけで、ここに。
えー、今日は午後から出社します。
とはいえ、@nifty の smtp サーバにつなげなかった理由が、
のどっちだったのか、わからないなぁと思った。
……んだけど、やっぱり前者だったみたい。
http://www.plala.or.jp/access/community/mailplus/smtp_auth.html
plala は Outbound Port 25 Blocking してる。
お風呂で歌う(「歌わされ」ているような、勝手に歌っているような)のは、 もっぱらゲキレンジャーのオープニングですが*1。
し、しらない*2 > 帝国は〜とても強い〜♪
こ、ここは、早期教育でもって、子供に仕込むしか!
Imperial march ってあれだよね、 「じゃ〜んじゃ〜んじゃ〜ん、じゃーじゃじゃー、じゃーじゃじゃー」のうしろ(伴奏?)で 「じゃん、じゃん、じゃかじゃ、じゃんじゃかじゃ、じゃじゃじゃじゃん」って繰り返すやつだよね (←そんなのでわかるか?)
たしかに、それで歌えそうな気はする。が、ちっとも強そうじゃないな。
www.cgi の サンプルをみながら、見様見真似で書く。
おお、見慣れない記法があるぞ。バッククォートと、時折現れるカンマ。 やってることは、なんとなくわかる。ってか、それがやりたかったんだよ (やりかたがわかんなくて、なんでも list (すべて unquote されたもののリスト) にしてたl*1 )。
これが名前だけは噂に聞いた quasiquote ですか。
コンマがまったくなければ、quasiquote は quote とまったく同じ。 コンマがあったら、そのコンマに続く式が評価 (unquote) され、その値で置き換えられる。 ,@ ってのもあるのか。なるほど、こーゆーのもあったら便利ですね。
http://www.r6rs.org/final/html/r6rs/r6rs-Z-H-14.html#node_sec_11.17
*1 もちろん、なんでもこれでいけるわけではないでしょうが、いままで僕が困ったケースはこれでいけてた。
ところで、プリンタを買った。年賀状対策である。
とうぜん、田崎さんの数学教科書 は印刷するんだろうかーとかいって、目が三角になっているところである。 512 ページかぁ。多いなぁ……っていうか、きりがいいなぁ。
あのですね、USB ケーブル別売だよっていう注意書きはみたんだけど、 デジカメとかつなぐ用のやつと、プリンタ相手のときとで、 周辺デバイス側コネクタの形状が違うのね (前者が mini-B, 後者が B type)。
だったら、単に「USB ケーブルは別売」と書くのではなく、タイプ名を書いておいてほしかったー。 せめて取り扱い説明書には。一言 AB type と書いておいてくれれば…… (なんども読み返して、ただ「USB ケーブル」としか書いてないのを確認したんよ。 だからこの世に「USB ケーブル」は一種類なのかと思い込んでしまった。)
ってことで、昨晩はケーブルがなくてかなしぅございました。ぐすん。 (手元には mini-B type しかなかった。それなら二本あったんだけど)
Canon PIXUS iP2500 のインクカートリッジは、ヘッダ一体型。 なので、カートリッジの値段が高いんだけど、 ヘッダにインクつまらせちゃっても取り替えられるわけで、 (僕のような) たまにしか使わない人にとってはいいかも。
つーことで、詰め替えインクの利用を目論んでいる。
# よこ [元の写真は分からないですが、現在の写真、かっこいい... この写真みたらじょしだいやめてむしろこっちの研究室に!って..]
プリンタも買ったので(←変な理由!)、 ひそかにブックマークに埋もれつつあったのを掘り出し。
http://d.hatena.ne.jp/higepon/20070908/1189266117 経由、
いずれも、いま読んでいる TigerBook のあとだと思うけど。
ウサビッチという単語を数日前から目にするような気がする。
それが何なのか、確かめないまま、数日以上経過している。
よーし、もう、一生それが何なのか知らないまま生きていこうか、なんて心境へもうすぐ。
関連:守破離 (←うそ。関係ない), ニコ動のアカウント取ったら負けかな団 *1
*1 ちなみに、僕はアカウントもってますが。
明日は、4才と1才の子をつれて朝の電車に乗らねばならないようだ。
きょきょ、きょーふだ!(普段から徒歩通勤)
武蔵小杉からだったら座れるかもしれないのが、せめてもの……。
どっかで「どうすれば一からプログラムが書けるようになるんでしょうか?」みたいな 話を読んだがために出てきたことを垂れ流してみる。
わたしなりの結論のようなものを、ひとくちでいうと「べつに正解なんてないんだ」と 納得するのが鍵なんですが、結論を言うのが目的ではないので、えーと、 関係あるような無いような話を。
むかし、勉強がきらいなつもりはなかったんだけど、 勉強しない高校生だったころ、そろそろやばいかもーとか思って勉強みたいなことを し始めるわけです。
えー、で、勉強の仕方とか自分なりに工夫して、とにかく勉強するようにすると、 テストの成績が良くなるわけです。
いま思うと、いろいろ勉強の仕方を工夫したってとこが本当の秘訣なんかではなく、 「正しい答えを書けるようになると成績がアップ」という承認機構が存在したというのが 重要だったんだと思います。 いろいろ工夫したつもりの勉強方法が、本当に効果的だったかなんて、怪しいもんです。 っていうか、勉強方法が「本当に効果的」かどうかなんて、重要じゃないんでしょう、きっと。
重要なのは、承認機構が学習者からみて妥当かどうかだと思う。 出題が適切か。採点基準が適切か。
たとえば、僕にとっては、人の名前とか年号を答えさせるような試験が妥当だとは 思えなかったけど、理科系科目の試験には納得していた。
で、えー、プログラミングについてなんですが、 ふつー、プログラムが「正しく」書かれていたら、きちんと動いてくれます。 (ここは、ぜひ、検証とか、証明とか、難しい話は抜きの方向で。)
出題者は、多くの場合自分自身でしょう:「こんなプログラムを書きたい。」 問題を解くのも自分。「正しい」方法かどうかはわからないけど、 こう書けばいいような気がするなー (There are more than one way to do it っていうし) とかいって。 承認機構は、目の前の計算機です。
ありがたいことに、計算機は、承認機構としての「フェアさ」においては、 ずば抜けて優れています。僕にとって、数学の試験の方が社会科や国語の試験よりも 妥当に思えたのと同じく、計算機が下す「判定」は納得のいくものです。
だから、ですね、プログラムが書けるようになるには、 「ただしい」方法を調べたりするより、書いてみればいいんだよ、心配しなくても 目の前の計算機が公正な判定をしてくれます……
……ということが言いたかったわけでは、なかったりして。
僕も、いまや二児の父だったりするので、自分の子供たちがすくすくと育ってほしいとか 願っていたりするわけです。健康に育ってくれれば十分という気持ちに偽りはないんですが、 できれば僕なんかよりも「賢く」なってほしい。
そのためには、学習機会をきちんと提供する必要があるのかな〜とか思っていたのですが、 提供すべきは、妥当な承認機構なのかもしれない。
子供が小さいうちは、親自身が、子供を認めてあげる役です。 教育が進むにつれて、教育主体、承認機構は学校に求められるようになっていきます。 あ、高校時代は全国模試みたいなのも承認機構として機能してたかなぁ *1。
まあ、結局、子供はちゃんと褒めてあげなくては、みたいな。 僕に出来ることなんて、そんなもんかも知れない *2。
最近、ベッドの近くになにか本を置いている。 で、いま置いているのが 「コンピュータ科学者がめったに語らないこと」 だ。
記録によると、この本を買ったのは 2004 年 11 月 13 日 (土) のことだったらしい。 神保町にでかけていって、以下の本を買ったと。
へー、Ruby に触りはじめたのが、そのころだったのか。
そのメモによると、Matz さんが面白いと書いてたのを読んで 「コンピュータ科学者がめったに語らないこと」に興味を持ったんだとか。
最後の聖書は、「コンピュータ科学者がめったに語らないこと」の副読本というか、 参考資料として買った。
んで、数年まえにこの本を読んだときの感想は、「ああ、クヌースという人は、 根っからの、正真正銘のタイポグラフ・フェチなんだなぁ *1 」という程度のものだったんだが、 数年ぶりに読むと、これがなんと、面白いのである。
なんというか、こちゃこちゃと話が脇道にそれる(というか、本筋が何なのか??)んだが、 どの脇道も面白そう。
本の内容が変化したわけではなくて、読み手の僕が変化したことで、面白そうなことが 書かれていたことに気づくという……。
とりあえず、やっぱりすげー。
http://www-cs-faculty.stanford.edu/~knuth/smullyan.html
*1 たとえば http://www-cs-faculty.stanford.edu/~knuth/john316.pdf とか。もし、天国に優れた計算機があったら、やっぱり計算論の研究とフォントのデザインにいそしむそうです。
http://d.hatena.ne.jp/ita/20071129/p1
「ブ・コフ」は、声に出して(本当に音読したわけじゃないんですが、 音を想像して)みないと、わからなかった。
# よこ [え?知らなかったの?]
# よこ [たまーにマスオさんのバイオリンシーンでてきますよん。 音を表現するギザギザの効果線が一緒に出てきてた気がします。 ..]