海野秀之(うんのひでゆき)の外部記憶
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前から気になっていたどうでもいいこと。
空耳 (そらみみ) → 空目 (そらめ) という発展は、あいだに「空耳アワー(タモリ倶楽部)」の介在なしには ありえないのではないか。
「空耳」は単なる聞き間違いのことではない。
「空耳アワー」で起きている現象も、やはり、単なる聞き間違いではない。
外国語を構文解析するのには、その前処理としてトークン解析するためのスキャナが必要 なはずだが、日本人のそれは外国語を処理するために必要な「分解能」を持たない。
したがって、大半は構文解析器に受理されない意味不明な音の羅列にしかならないの だが、たまにエイリアスが発生して、たまたま数トークンなら構文解析器が回って しまうことがあり得る。
それはエイリアスであって、「そこに無いはずの言葉が聞こえてしまっている」の である。これは由緒ただしい空耳である。
しかし、これがなぜか、「空耳」→「聞き間違い」という誤った解釈を広めることにも 貢献してしまったらしい。
で、「聞き間違い」が「空耳」なら、「見間違い」は「空目」だね、と。
ほら、すでに二つの過ちを犯している。
ひとつは、空耳は単なる聞き間違いを指すのではないということ。
もうひとつは、単に論理の問題なのだが、「空耳」→「聞き間違い」を仮定した としても、逆は必ずしも真ならずということだ。
ともかく、私は見間違いのことを「空目」と称するのに接するたびに、以上のような 違和感をかんずるものであり、えー、もにゃもにゃ。
(参考文献: 知的っぽいけれど知的でない (レジデント初期研修用資料))
もう 10 年来 (←やや誇張) Wnn + Tamago のお世話になってたもんで、 Anthy のデフォルト設定ではまごついて仕方ありませんという old-type な Emacs 使い (別名: 我が国の残念な人々) の みなさん、こんにちは。
今日は、「まいごになったら Ctrl-j」と言われているような気もするけど、 たまに脱出できないような気もする Anthy のモード遷移について。 「モード遷移」で通じるのかどうか、あれですが、ひらがな入力モードとか カタカナ入力モードとかの切り替えのことです。
anthy.el の以下の部分が、それに該当するようです。
(defvar anthy-default-rkmap-keybind '( ;; q (("hiragana" . 113) . "katakana") (("katakana" . 113) . "hiragana") ;; l (("hiragana" . 108) . "alphabet") (("katakana" . 108) . "alphabet") ;; L (("hiragana" . 76) . "walphabet") (("katakana" . 76) . "walphabet") ;; \C-j (("alphabet" . 10) . "hiragana") (("walphabet" . 10) . "hiragana") ;; \C-q (("hiragana" . 17) . "hankaku_kana") (("hankaku_kana" . 17) . "hiragana") ))
状態遷移マトリクス風に書くと次の様になります。
↓遷移前 \遷移後→ | ひ | カ | 半 | a | a |
ひらがな (hiragana) | -- | q | ^q | l | L |
カタカナ (katakana) | q | -- | na | l | L |
半角カナ (hankaku_kana) | ^q | na | -- | na | na |
alphabet (alphabet) | ^j | na | na | -- | na |
alphabet (walphabet) | ^j | na | na | na | -- |
気になるのは、q, ^q (Ctrl-q) はトグルとして動作するのに、l, L, ^j (Ctrl-j) は遷移先オリエンテッドな割り当てになっているところと、穴 (na; not available) が かなり多いところ。これでは、私のようなおじさんが迷子になりがちなのも、 仕方がないような気もします(←自分にあまい)。
というわけで、次のようにいじくることにしました。
5 * 5 の状態遷移にトグルはきついでしょ。
↓遷移前 \遷移後→ | ひ | カ | 半 | a | a |
ひらがな (hiragana) | -- | q | ^q | l | L |
カタカナ (katakana) | ^j | -- | ^q | l | L |
半角カナ (hankaku_kana) | ^j | q | -- | l | L |
alphabet (alphabet) | ^j | na | ^q | -- | na |
alphabet (walphabet) | ^j | na | ^q | na | -- |
変更方法としては、 .emacs に次を追加:
(setq anthy-rkmap-keybind '( ;; \C-j (("katakana" . 10) . "hiragana") (("hankaku_kana" . 10) . "hiragana") (("alphabet" . 10) . "hiragana") (("walphabet" . 10) . "hiragana") ;; q (("hiragana" . 113) . "katakana") (("hankaku_kana" . 113) . "katakana") ;; \C-q (("hiragana" . 17) . "hankaku_kana") (("katakana" . 17) . "hankaku_kana") (("alphabet" . 17) . "hankaku_kana") (("walphabet" . 17) . "hankaku_kana") ;; l (("hiragana" . 108) . "alphabet") (("katakana" . 108) . "alphabet") (("hankaku_katakana" . 108) . "alphabet") ;; L (("hiragana" . 76) . "walphabet") (("katakana" . 76) . "walphabet") (("hankaku_katakana" . 76) . "walphabet") ))
なんか、半角カナ→ alphabet/walphabet の遷移が怪しいのを除けば、 期待どおりになったみたい。
とりあえず、今回はこんなところで。
狼煙 (のろし) やミステリーサークルを作ってメッセージを送るサービス。 Google Map を用いて上空から見られます。
宣伝文句がすてきだったので、訳がへぼくて恐縮ですが、ご紹介:
信頼のおける、実証された技術
建造物を目印として用いる方法は、大変歴史のある意志疎通形態です。 半世紀程まえにやっと出現したかと思えば、すでにスパムまみれで破綻しつつある 電子メールなどとは違います。
ユニークで個人的
あの退屈な、やかましいアニメーション付き e−カードのことなど 忘れてください。その代わりに、個性的で、衛星から見えるメッセージを 送りましょう、たとえば、あなたの自宅から……
日本語が使えないみたいなので、ちょっと不便ですが。
(sociologbook 経由)
言い伝えによれば……(中略)……
フォン・ノイマンは「ともかく誰も実際にエントロピーが何なのかがわからないので… (中略)…」 と公言した
らしいので、そんなに珍しいことではない……と思いたいのですが、 「エントロピー」というアイデアがよくわかっていない。 むしろ、どちらかというと、劣等感を抱いている。
シャノンの情報エントロピーについては、教科書にのっている練習問題が解ける程度には わかっているつもりだが、熱力学のエントロピーとの関連がまったくわからない。 っていうか、熱力学のエントロピーがわかっていない…… orz。
だけど、もうちょっと勉強すれば、腑に落ちるかもしれないという気になってきたぞ。 気のせいかも知れないけど、積年の劣等感からすれば、これは大きな変化だ。
次の二冊を読めば「エントロピー」がわかるかもしれない:
いずれも物理学者によるものというところに、思うところがないでもない。
ちなみに冒頭の引用は、「ファインマン計算機科学」から。 この本の 5 章を読みはじめて、ぼくは、やっと「エントロピー」に対する劣等感を 近いうちになんとかできるかも知れないという気持ちになった。 ただ、比較的軽い「お話」として語られているので、乱暴と思われる箇所がある。 この本でわかりそうな気になった事柄は、別の教科書できっちり押さえておく必要があると思う。
で、「熱力学」。 僕自身が本に記入したメモによれば、2005 年に入手したみたいなのですが、 まだちゃんと読めていない。「なんだか『エントロピー』のことがわかりそうだぁ!」という 誤解にも似た希望の勢いをかって、6章まできちんと読み進めてみたい。
で、ここから先なのですが。さらに急激に妄想色を増します。
将棋のようなゲームの、ゲーム木の各ノード(つまり、各局面)について、 エントロピーを定義可能なのではないかと思っている。 おそらく開始局面で最大、詰んでいる局面で極小値をとるような、加法的かつ示量的な (←ひやひや、どきどき) 量。
それには、一手指すたびに情報量がどう変化するのか、とか、おそらくは、断熱操作や 「エネルギー」に相当するものはなにか?ということも考える必要があるのだと思う。
なんとなくギャグにしか聞こえないってひともいると思うので、おなじくらいギャグに 聞こえるものをご紹介しておこう。
ただし、将棋のような大きなゲームにおける情報量を、すべて数え上げる方式で計算することは 事実上不可能である(それができるなら、つべこべ言わずに解いている)。
と、いうわけで、ちまたで話題のモンテカルロ法が、実はこれをやっているんでは ないかと踏んでいる。つまり、モンテカルロ法を、静的評価の代わりに用いるのではなく、 エントロピーを近似計算するために用いるのが吉だと、私は思っている。
かような妄想が、私の出発点であります。半年、一年先に、ここにどーゆーことを書く ことになりますやら。
以上、あとで読むと恥ずかしいに違いないメモ。
http://shohoji.net/labs/function/
たった一単語で腱鞘炎になるかと思いました。 やー、げーむはアイデアだなぁ。
0.5 秒が切れそうで切れないあたりが絶妙で、はまりそう(っていうか、手がつりそう) だったので、まぐれで 0.488 出したところでやめときます。
うぐー、手首がだるい。
えーと、ゲームのなりたちを良くわかってないのだけど、javascript な人は "function" と打つのが速いの?
(ja.reddit → ここ 経由)
今後の予想:
あ、ランキング表のだしかたが変更されてる。
論理的思考の放棄 (SoftEther の中のひと) (ja.reddit 経由)
僕自身は、あんまり速く書ける方じゃないし(自分が「どのくらいの速さで書くか」が興味の対象にならないんだけど)、記事の主張については保留。 正直、さっぱりわからない。
ただ、人間の脳は、ふつう人間が思っているほど性能が低いわけではないと思う。この点だけ大いに同意。具体性がないけど。
あ、でも、その結果、人間の脳とか、無意識の言語的でない活動とかを、論理的考察の対象にしたいという動機はより強くなるんじゃないかと思うんだけど。だめ?
# うんの [もしかすると(しなくても?)、「なんでやねんな」の "メロディ" と「どないやねんな」のそれが同じだとは、誰も主張し..]