海野秀之(うんのひでゆき)の外部記憶
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http://njb.virtualave.net/nmain0255.html#nmain20080117235703
僕も、昔の飲み屋ネタ程度の話できいたことがある。 ピアノの調律は、たとえば一オクターブ上の音と元の音の二倍音とが 調和するようにおこなうんだが、じつは二倍音が正確に 2.0 倍じゃなく、 若干高い音がなっているらしい。 なので、「正確」なピッチで調律するよりも「開き気味」になると。
ぼくの情報ソースは、むかしバイト先で聞いただけ状態だったので、 どっかに書いてあるという情報があれば欲しかった。
で、これは次のネタにしようと思っていたのですが、数学セミナー '07年12月号の太田高正氏による「ピアノ弦の性質と調律曲線」とい うタイトルの記事によれば、ここ20年来の技術でその理由が分かって きたと。実は、ピアノの倍音が正確にn倍になっておらず、高い倍音ほ ど高めに鳴っているそうです。なぜそうなっているのかは不明だそう ですが。このため、高い音は高めに調律しないと上手く協和しない
数学セミナーのバックナンバーかぁ。
ところで、プロフェッショナルの物理屋さんにも説明つかないもんなんかな >「なぜそうなっているのかは不明」
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/01/17/18139.html (ja.reddit 経由)
けっこうびっくりした、というか、やっぱ Sun はまじめに戦略的だなぁ。
Sun が進めようとしているスループット・コンピューティングにとって、 最大のネックのひとつが Oracle の価格設定(コア単位課金)なんですよね。
MySQL に有料で責任をもったサポート体制を与えるってのは、 かなり有効な戦略なんじゃないかな。べつに Oracle のシェアをぜんぶ喰う必要はないんだよ。 いままで通りのコア課金なんかしてたらやべーよって、 Oracle に思わせるだけの状況を作れればいいんだから。
Oracle が価格設定を下げずに、MySQL のシェアが伸ばせれば勝ち。 シェアを守るために Oralce が価格設定をさげてくれれば、これもやっぱり勝ち。
というわけなんで、従来の MySQL ユーザにとって、 この買収が不利になるなんてことはないと思う。 Sun は MySQL でひともうけと思っているんじゃなくて、 戦略上じゃまな 「Oracle の価格設定」に楔を打ちたいんだろうから。
なんか、邪魔なルールがあったときに、「いや、そのルールはホントに変更できないの?」 と真面目に考えられる強さのようなものを感じる。
http://uhideyuki.sakura.ne.jp/uikitexi/index.cgi?Memo200801#p2008011810
まとまったら記事にしようとかいっていると全然なんにも出力できないことは、 よーくわかったので、その日はその日のメモを書く。
で、なぜか自然対数に挑戦(?)。 ネイピア数まわりには、とってもコンプレックスがあって、んでもって、そろそろ払拭したくて。
オイラーの公式のおかげで、三角関数に関する諸々の「公式」なんて覚える必要がなかったり、 あり難いんですが……えーと、えーと。
恥を忍んで申しましょう。
ネイピア数 e が登場するいろいろな定理に、ある程度慣れ親しんでおきながら、 「そもそもeってなによ?」ってところがわかっていない。
つまり、「eは自然対数の底です。ネイピア数とも呼ばれます」、 「自然対数とはeを底とする対数関数です」という、ガチガチのデッドロックを解決しないまま、 このようなおっさんにまで成長(?)してしまったわけです。 ……ああっ、ばらしちゃった。
というわけで、相互依存のデッドロック状態から抜け出すために、 まずはネイピア数を用いずに自然対数を定義したところ。
図は、gnuplot の set terminal svg で吐いたものを Inkscape でちょちょっと加工してます。
ところで、「オイラーの贈り物」どこいったっけ。家かな、会社かな?
人間の耳の特性 (標準音域から外れると正確に倍半分よりも外にずれたところを正しいと認識する) が理由だと聞いたような。
「ピアノ弦の性質と調律曲線」の記事入手しました。<br><br>人間の耳の特性はまったく考慮しなくても、ピアノ弦の出す音の成分を測定することで調律曲線が説明できるというのが事実のようです。<br><br>じゃ、それを快く感じる人間の耳の特性の方は?という疑問が当然生じるわけですが、それについては特に述べられていません。<br><br>ただ、人間の耳は自前で倍音を「計算(or 予測)」して、それと調和する音をきれいだと感じているとは考えずらく、実際に鳴っているいる倍音と調和するかどうかが決め手になっていると考えた方が自然かも。
↑すんません、後半撤回。そんな単純とは思えなくなってきた。わからーん。
人間の鼓膜(および周辺機構から成る音センサー)なんて、ピアノ弦よりもさらに「理想弦」から遠いと思われるので、2.0 倍よりも少し高い「二倍音」がよく共鳴するのかも。