海野秀之(うんのひでゆき)の外部記憶
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ほったらかしてた The demon haunted-world を読む。 なんか間違っている気もするが、この本のなかに知らない単語はないぜ!って状態をめざす。 いや、何度これで失敗してきたかは……しらない。
んで、calleth。
手元の OALD5 にはのっていない。オンライン辞書をいろいろ引いてみてもだめ。 なんだこりゃ?
どうやら、欽定訳聖書 (KJV) にでてくる言い回しらしい*1。 この欽定訳聖書ってのは、古語を含んでいて難しいんだけど、 うつくしいとかで好まれているらしい。
Now that the dead are raised, even Moses shewed at the bush, when he calleth the Lord the God of Abraham, and the God of Isaac, and the God of Jacob. (Luke 20:37)
To him the porter openeth; and the sheep hear his voice: and he calleth his own sheep by name, and leadeth them out. (John 10:3)
The Revised English Bible (「コンピュータ科学者がめったに語らないこと」の副読本として買った) 該当部分は次のとおり:
That the dead are rised to life again is shown by Moses himself in the story of the burning bush, when he calls the Lord "the God of Jacob". (Luke 20:37)
The doorkeeper adits him, and the sheep hear his voice; he calls his own sheep by name, and leads them out. (John 10:3)
というわけで、えー、"calleth" = "calls" ってことですかね。
あ、ちなみに、calleth なんて単語は The demon haunted-world の本文中に登場するわけでは なくて、quote のなか (p.114)。
Fear of things invisible is the natural
seed of that which every one in himself
calleth religion.
THOMAS HOBBES,
Leviathan (1651)
*1 あ、いや、べつにこの聖書がこの単語を発明したわけじゃないんですが。
「押し入れに、この荷物が入るだけの『すき間』があるかなぁ。」、 「『宇宙』、それは最後のフロンティア」、 「集合がこれこれの性質を満たすとき、これをベクトル『空間』といいます」なんて言うわけですが、 これらが素で全部おなじ単語、"space" であるような言語を母国語とする人の頭んなかは、 きっと俺等とは違うと思う。
こんなことを思っていたのを、あろはさんのあれを読んで思い出しました
で人名にしても、マシューと読んでみたり、マタイと読んでみたり、 器用なもんです。
Luke, a son of Anakin, an apprentice of Obi-Wan. Obi-Wan is an apprentice of Qui-Gon.
やっぱ、こんな感じですか?
帆掛印ってどこにあるんだろう、見たことないんだよなぁ。 ってか、どこの出版社だっけ?とか思いつつ、ぶらぶら書店を歩いていた。
「……はっ!殺気」
ただならぬ気配を感じて(嘘)ふと書架に目をやると、そこには、 「ラヴクラフト全集 1」があった。おお、なんとなく見たことある名前(←その程度の記憶力)。 おおお、さらに斜め上をみると、「千の脚を持つ男」が、表紙をこっち向けにしておいてある。 この表紙には見覚えがあるぜ。
というわけで、両方ゲットしてきました。
やっぱ、未読の文庫が机の上にないとつまんない。
ってか、推理文庫って……。