海野秀之(うんのひでゆき)の外部記憶
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数学ガール、まずは紙と鉛筆は使わないほうの読み方で読了。 昔の自分によませたかった本が、また増えちゃったなーとか *1、 感想はいろいろあるんですが、 書評ではなくて、いただきたいアイデアをひとつ。
取り組みたい問題を、カードにして持ち歩くって、いいアイデアだなぁと思う。
これは、人によって違うのかも知れないんですが、僕の場合、 きちんと取り組みたい本がいつも複数あります。積んであるようにしか見えないんですが、 主観的には読みたいつもりなんです。
ちいさい子供がふたりもいるせいもあって、 家でまとまった時間、おちついて取り組むというのは、結構むずかしい。 本当は、こんなことを子供たちのせいにしてはいけなくて、これは僕自身の問題ですね。 会社から帰って寝るまでの数時間を、一人の時間にするのではなくて、 家族と過ごしたいと思っているのは、たぶん僕自身。
そりゃそうと、そんなわけで、取り組みたい本は持ち歩けというはなしになるのですが、 たとえば SICP と The Art of Computer Programming と「ファインマン計算機科学」と 「熱力学」と Tiger Book *2 を鞄にいれて持ち歩くなんてのは重くてかなわない。 本当は、そうしたいんです。だれか早くホイポイ・カプセルを実用化してください。
それじゃ、というので、毎日一冊チョイスして鞄に放りこむ作戦を実践しているのですが、 できれば全部鞄につっこみたい。上に挙げたのだけじゃなくて、 もっと、もっとー!! 「あ、そういえばアレ」って感じで取り出したいんだー!
もうこれは、The Art of Computer Programming の製本してあるのを、 カッターナイフで切り裂いて、一章だけ綴じなおして持ち歩くか *3 !! とか目が三角になりかけて思い留まったりしていたのです。
そうだ、そうです。 持ち歩きたい部分をカードにしてしまえばいいんだ。数学ガールメソッド。
カード部分には出展は書かないことにさせてもらおう。 出展を見てしまうと、思考よりも記憶がより強く呼び起こされてしまいそうだから。
こうしておけば、あとは紙と鉛筆を鞄につっこんでおけばいいじゃん。
ふふふ。楽しくなってきたよー。
やー、ぼくって、勉強が好きなんじゃなくて、こーゆー作業が好きなんじゃまいか。 そういえば、受験生のときも、勉強を楽しんでいたのか、作業を楽しんでいたのか、 どっちだったのか非常にあやしい。 どうして僕は教材を自作しているのか。本当にこれでいいのか、とか思っていたんだけど、 きっとあれでよかったはずだ *4。
ふひひひ、てふてふ。
*1 もちろん、文字どおり昔の自分をとっ捕まえて読ませることなどできません。が、私の人生には二人の息子がいる。まだ大きい方でも 3 歳ですが。
*2 あ、あと、できれば、辞書。
*3 実際、高校生のころは、こうやって参考書をずたずたにして部分にわけて持ち歩いていた。
*4 ちなみに、晴れて大学にはいった暁には、そーゆー楽しい教材自作をなぜかぱったり止めてしまった。あとからどこかで読んだ、黒木玄さん風にいうと「遊ぶのを止めてしまった」みたい。こちらは失敗だったと思う。(黒木さん発言は http://www.math.tohoku.ac.jp/~kuroki/keijiban/e0013.html#e20011118173253 とかかな。同様の主張は他の場所にもあったように思いますが。 )
さて、カードのサイズはどうするかなーと思っていたのですが、 どうやら 5x3 インチというのが一つの標準らしい。
たとえば、ここ にある Oxford 情報カードとか。
ふむふむ。
情報カードの比較なんてページも発見。
新宿世界堂かぁ、遠いなぁ。日吉のあの文房具やさんにあるかなぁ。 手書きするわけじゃないから、紙を買ってきて自分で切ってもいいんだけど。
ままチャリをこいでいったというのは内緒なんですが、「日吉のあの文房具やさん」にありました。 井口文華堂という名前らしいです。
品揃えといい、働いているおねいさんがきれいなところといい、 さすが、塾生の生息地というべきか。
や、ぼくが「塾生」とかいう最近覚えた面白い呼称を使うと、 からかっているように聞こえるかも知れませんが、まー実際からかっているんですが、 近所に学生街があるというのはありがたいもんです。 インチ規格のインデックスカードはあるし、あまり大きくない本屋に、 だれが買うのかわからんよーな本があったりするし。 ん?誉めてますってば。
そこで、「LiFE 情報カード 5x3 カラーアソート横罫」と、ペーパーボンドを購入。
なんかね、帰ってからペーパーボンドの注意書を読むと、 長時間たつと剥がれたり変色したりするよーとか書いてある。 それは嫌だから、子供の工作ようのでんぷん糊(黄色いくま?ちゃんの顔の形をした容器にはいっている) で貼ってみたら、案の定皺になるわ、カード全体は反るわで。
というわけで、注意書の脅し文句が気になりつつ、ペーパーボンド使用。 さすがに皺にもならず、反りもせず、きれいに貼れた。
そのまえに、紙の切り方が雑っちゅううわさですが。
さっそく、 最初の 4 枚分の pdf ファイル を作ってみた。
最初のは、田崎さんの熱力学の教科書より。 この最大仕事の原理 3.3 の導出なんかは、読むとすごくよくわかるのですが、 本を閉じて、自分で書けるかなーとかやると、いきなり冒頭の「任意の等温準静操作…… を選んで固定する」(強調はわたし)がちゃんと書けなかったりする。
覚えていないんじゃない、わかっとらんのじゃー!! これ読んで、100 回反省してください。
続く二問は、なぜか大学入試問題から。 ちらちら目にしておきながら、スルーしてしまっていたものたち。
社会人が大学入試問題を渡されたら、どうするんですかね。 高校生になったつもりで解く? 高校生の道具の縛りをはずしてみる? もっとも簡潔な解答をめざす(数学ゴルフ)?
四問めは、SICP ですね。
これも、本を読んだときには「なるほど」と納得するのですが、 じゃあ、三ヶ月後に自分一人でできるかというと、きっとできないだろうなという代物。
なるほどーと思うんだけどなー。定着しないんだよなー。
反復が足りない。遊ぶ回数が足りていないんだろうなぁ。
トラックバックが受け付けられていない感じがするなぁ。 スパム対策が効きすぎているんだろうか。
http://d.hatena.ne.jp/hachi/20070809#p3
私はこれを読んで、「これでも僕は、 グレイズナーロボットに生まれ変わったといえるのでしょうか」話を彷彿しました。
もとの話に関しては、年をとるほどに時間の進みを早く感じるという (なんか計算していた人がいたよーな)のの自然な延長で、逆の結果が得られるんじゃないかと。
あ、だめか。
どうして年をとるほど時間が早くすすむのかが不明だから、そこから「自然な延長」 はできないですね。
べつに、相対的に脳が低速になるからとは限らなくて、 たんに色々やることがあるから忙しく感じているだけなのかも知れないんだし。
または、塵理論を援用すれば、無限地獄でもなんでもこい。 (仏教の無間地獄は、絶え間がないという意味なんですかね)
http://celobox.googlepages.com/god.html
Universe の応答メッセージと、God のタイピングとがおなじスピードじゃない方が面白いかも。 Cntl-h を多用したり、which CREATE してみたり、/usr/local/bin にあるやつじゃなくて、 /sbin にある方でやりなおてみたりとか。"0 errors" は "0 error(s)" じゃないかな、とか。
ま、そんな突っ込みはいいんです。この表現はとっても面白いと思った。オチは……、うーん、まあ。
>「あ、そういえばアレ」って感じで取り出したいんだー!<br><br>であれば、広げる場所の必要なホイポイカプセルよりも取り寄せバッグでしょう。
ちっ。ドラえもんマニアめ。