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海野秀之(うんのひでゆき)の外部記憶

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2007-03-02 (Fri)

「空目」について、ブログっぽくひとこと (ネタですよ)

前から気になっていたどうでもいいこと。

空耳 (そらみみ) → 空目 (そらめ) という発展は、あいだに「空耳アワー(タモリ倶楽部)」の介在なしには ありえないのではないか。

「空耳」は単なる聞き間違いのことではない。

「空耳アワー」で起きている現象も、やはり、単なる聞き間違いではない。

外国語を構文解析するのには、その前処理としてトークン解析するためのスキャナが必要 なはずだが、日本人のそれは外国語を処理するために必要な「分解能」を持たない。

したがって、大半は構文解析器に受理されない意味不明な音の羅列にしかならないの だが、たまにエイリアスが発生して、たまたま数トークンなら構文解析器が回って しまうことがあり得る。

それはエイリアスであって、「そこに無いはずの言葉が聞こえてしまっている」の である。これは由緒ただしい空耳である。

しかし、これがなぜか、「空耳」→「聞き間違い」という誤った解釈を広めることにも 貢献してしまったらしい。

で、「聞き間違い」が「空耳」なら、「見間違い」は「空目」だね、と。

ほら、すでに二つの過ちを犯している。

ひとつは、空耳は単なる聞き間違いを指すのではないということ。

もうひとつは、単に論理の問題なのだが、「空耳」→「聞き間違い」を仮定した としても、逆は必ずしも真ならずということだ。

ともかく、私は見間違いのことを「空目」と称するのに接するたびに、以上のような 違和感をかんずるものであり、えー、もにゃもにゃ。

(参考文献: 知的っぽいけれど知的でない (レジデント初期研修用資料))


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