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海野秀之(うんのひでゆき)の外部記憶

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2007-11-01 (Thu)

[] 「プレゼンテーション層」って言ってみたかっただけです(ごめんなさい)関連2冊

layers.png

OSI 参照モデル のことは、みなさんご存じでしょう。 「IEEE802.3 (Ethernet) のデータリンク層は、LLC 層と MAC 層にわかれているんですよ」 「へー」とかいうあれである。

とかいう前振りを考えていたんだけど、上の図を書いているうちに、すっかり醒めてしまった。

まあいいや。

ともかく、我々技術系サラリーマンのお仕事は、上のような図で理解することが可能なんじゃ ないかと思う。

できることなら、下の二層のなかだけで楽しく遊んでいたい。 心配しなくても、この範囲だけに自分の興味をしぼったところで、 やりたいこと・やるべきことは事実上無限にあって、人生はあまりにも短くて、 退屈してしまうことはない。

でも、経営層の判断がタコだと、なんか理不尽な制約のせいで不利なゲームとなってしまい、 下二層の努力で挽回できることなんて、たかが知れているじゃないか!みたいな状況に なりがちである。少なくとも、そう感じられることは少なくない。

だったら、経営者になってやれっていって、「上を」めざす? 独立する?

うーん。そうかなー。まあ、それもひとつの選択だとは思うが。

上の図を良くみてほしい。マネージャとエンジニアの間には、 ある重要なレイヤーが横たわっている。それです。もう口にだすのも恥ずかしいけど、 それが「プレゼンテーション層」です。

「プレゼンテーション」、ああ、大嫌いな言葉だ。とくに、パワーポイントくたばれ。

あーゆーのは、悪魔に魂を売っぱらった奴のやることだよ。

母親が、いうこと聞かないこどもにパワポで言い聞かせて、 すっかりおびえあがらせるって話があったよね。

などが、ごく普通のエンジニアの反応だと思う。 まー、まったくその通り!とか思わないでもありませんが……。

でもね、「上をめざす」気も、独立する気も、技術者レイヤーに引きこもって、 他人が決めた制約条件の下で不利なゲームを一生つづける気もないんだったら、 何か考えないと*1

それに、世の中(特にサラリーマン社会)には、糞みたいなプレゼンばっかり転がっている から、すっかり嫌いになってしまうのもわかるけど、べつに「プレゼンテーション」そのものが 醜悪なのではない。それに、「よし、やろう」と決めただけで出来る程簡単なものでもない。

というわけで、なんかプレゼンテーションや、それに関連して論理的思考とかに関する本を 物色中。

とりあえず、思い立った昨日、「てれびくん」を買うついでにゲットしたのが以下の二冊:

ダイヤモンド社などという、いかにも加齢臭の濃い感じの出版社からでている点には 目をつぶる必要がある。

論理ノートの方は、結構いいかも。 あたりまえのことしか書いていないとも言えるが、 あたりまえのことをやるのが難しいのです。

後者は、まだ眺めた程度。どまんなかって感じじゃなさそうだなー まだ読みはじめたばっかりだけど、概要や章立てを見る限り、欲しかった内容のよう。 無駄に厚い(←「無駄に」厚いのかどうかは、まだわからない)。

そしてこちらのほうがさらに大きな問題なのだが、 本来、文書やプレゼンテーション資料を作成するということは、 自分の考えを読み手、聞き手に伝える以前に、 「自分の考えを練り上げる」ことを要求するものである。

こういうのとは別に、プレゼンテーション資料作成技術に関する良い本があれば欲しい。

複雑なトレードオフについて、ちゃんと考えるのはむずかしいし、その結果を きちんと人に理解してもらうのは、もっと難しい。その前に自分自身が理解するのも 難しい。

トレードオフやアイデアのタイプに応じて、それを表現するチャートの書き方がいくつか 発明されているらしい。会社で受けさせられた研修で、いくつか習ったんだよなー。 でも、忘れた。当時の資料は、何年か堆積させた後に捨てた。うーん。

というわけで、そーゆー感じの、プレゼン技術に関する良い本をさがしている。 TIPS 本はいらね。

追記

でも、悪魔に魂を売ってはいけない。

政治とか権力とか声の大きさとかで議論をねじ曲げてしまう人は実際にいて、 そーゆーのは、ボクシングのリング上にナイフ持ち込んだ奴がいるようなもんだけど。

「論理ノート」からいくつか:

人の悪事を自分の悪事の言い訳にしてはいけない。

議論では、議論そのものに取り組むべきであって、議論の相手に取り組んではならない。

追記2

http://www.logicalskill.co.jp/jwriting.html

かなり参考になります。プレゼンについては、推薦図書なし……ですか。

What You Don't Know About Making Decisions

ここ経由。

追記3

ちょっと趣旨がずれちゃう気がするけど、 Beautiful Evidence がいいかも。

参考:

*1 仕事は収入を得る手段と割り切って、プライベートに軸足を移動するという選択肢も当然ある。最悪それだな。

[Web] はっかーずぱらだいす

ぼくは、まったく面識ありませんでした。

はっかーずぱらだいす少年(?)は荒野を目指すで、 隠れファンになったくち。


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