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海野秀之(うんのひでゆき)の外部記憶

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2008-01-11 (Fri)

OSI reference model 最初の一文

The purpose of this Reference Model of Open System Interconnection is to provide a common basis for the coordination of standards development for the purpose of system interconnection, while allowing existing standards to be placed into perspective within the overall Reference Model.

これは ISO/IEC 7498-1 の冒頭の一文。OSI 参照モデルの存在意義を宣言したものなんだが、 今日この一文に救われたような気がするので、感謝をこめて引用。

OSI なんてまったく気にせずに設計された既存のアーキテクチャを理解したいというときにも、 参照モデルに沿ったモデル化をあきらめることはないんだよなぁ。 確信はなかったけど、引用文のように高らかに宣言してあったので、 きっとできると信じることができた…ような。

あと、くどいけど、タネンバウムの「コンピュータネットワーク」は名著だ! 何回でも叫べるぜ! OSI を読むときにも、その他の具体的なアーキテクチャを理解するときにも、 この教科書から得られる事前知識がめちゃくちゃ役に立つ。

あ、そだ。PCI Express 三層モデルの最上位層は Transport じゃなくて、 Transaction layer と名付けられているのだけど、これは PCI のオリジナルなんかなぁ。 Transport とは似て異なるから、違う名前をつけときましたということなのか、 OSI 以外の参照モデルが (PCI の外に) 存在するのか。

私は科学を支持しているつもりで、無宗教なつもりだけど、「神」の「存在」を「信じる」よ

立ち上がる無神論者 を読んだ日の夜に考えた(思った)ことなんだけど、 こんな話題に触れる以前に、 「神」、「存在」、「信じる」といった言葉の意味について、 なんらかの同意に至る自信すらないので、ここに書くのはやめておくことにした。

でも、さっきCoco さんのを読んで、 ぼくも今おもったことをメモっておこうかなと。

「親バカ」は生得的な能力だと思う。つまり、

  • 進化によって獲得された能力である
  • 私個人にとっては生まれながら built-in されたものとして「使える」

なんの話かと思われるかもしれないが、えーと、なにしろ、僕は、自分の子供たちが ぷりちーで仕方がないということだ。 よー、こんなぷりちーな生き物がお腹の中から出てくるなぁ、すげーな奥さん!

ぼくにとって、自分の子がぷりちーで仕方がないのは、子育てが決して楽じゃないことと セットで獲得した機能によるものだと思う。 子育てが決して楽じゃないのは、人間の赤子は、しまうまの赤ちゃんのように、生まれてすぐ 自力で動けるようになったりしないからだ。 しまうまは、そうで無ければ生きていけない環境に適応し、人間はそうなってない代わりに、 しまうまが持てなかった能力をもった。

そんなことはわかっているが、下の子(一歳)がもっとも頻繁に発する単語が 「パパ」でも「ママ」でも「まんま」でもなく、 「ばいちん*1」であって、起き抜けにいきなり 「ばいちん!」というのを聞いて、(うきゃー、かわいい!もう一回言って!)と思って、 さらに「ばいちん、ばいちん」と言うのを聞いているときの感情にまったく影響を 及ぼさないぞ。

結婚したときにも不思議だった。その前まで、ひとりで暮らしていたのに。 なぜかもう一人同じおうちに住んでいる。なぜだか、よくわからないけど、いる。

しかし、子供が生まれたことによる不思議は、同じっちゃ同じだけど、 不思議度はくらべものにならない。この子は、いまでこそ「パパ、ぼく、顔にみずかかっても 泣かへんようになってん」とか言っているけど、数年前にはどこにも存在していなかったんだぞ!

すげーよ。これでも神に感謝するなって?それが科学?

んなわけねーだろ。

と、夢の中で考えていたら、覚醒してしまっていた。時計をみると午前5時だった。

すると、隣で寝ていた長男が、ぽつり。(「ねえ、パパ」とかの呼びかけもなしに、 寝言のように)

「ハクリュウってしってる?」

(いきなりかよ。普通なら俺は寝てるぞ。)「ん、知らんけど」

「へびみたいなポケモンやねん」

「あ、ああ、湖の底に住んでるやつ」

「そう」

おやすみ。まだ早いから、もう一回ねろ。

進化論を支持することと信仰が、矛盾する*2 とは思えないなぁ。

奇跡を認識する能力だって、進化の賜なんじゃないの、とか。 調子にのっていえば、「誰もみていない」状況下で悪事を抑止するもうひとつの人格を 自分の心のなかに置いておける能力だって、 その方が社会を構築するのに都合がよかったか何かの理由で生き残った能力なんでしょう?

まぁ、だからどうってこともなくて、まとまらないんですけど。

[補足]

立ち上がる無神論者 の内容を批判するつもりは、まったくない。

いまのアメリカの状況は、今あのように発言する価値があるような状況なんだろうなぁと いう感じで読みました。

*1 「ばいきんマン」から転じて、「それいけあんぱんマン」に出てくるキャラクタ全般を指す概念ではないかと思われる

*2 論理的に矛盾しているのかどうかも怪しいし、矛盾しているからといって、一個人の中に同居できないわけでもないだろうし。


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