トップ «前の日記(2006-08-22 (Tue)) 最新 次の日記(2006-08-29 (Tue))» 編集

uDiary

海野秀之(うんのひでゆき)の外部記憶

Twitter (twilog) / RSS / アンテナ / ぶくま

2006|07|08|09|10|11|12|
2007|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2008|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2009|01|02|03|04|05|06|08|
2010|01|02|03|05|06|07|10|11|
2011|03|08|
2012|02|04|07|08|10|
2013|01|02|03|05|06|08|11|12|
2014|01|02|05|06|07|08|09|12|
2015|01|02|03|04|

2006-08-23 (Wed)

おお、「順列都市」!

グレッグ・イーガンの 「順列都市」 を未だ読んでいなくて、 ネタバレがいやなひとは、ここから先は読まないでください。

http://d.hatena.ne.jp/nuc/20060822/p1

ところで、例えば、コンピュータシミュレーション のなかに知的な生物がいるとして、 これの計算速度を徐々に下げていく。 中の生物はそれが下がったところで気がつかない。 では0にしたら? もちろん気がつかない。永久的にそうしたら?

が、ここで s/he が「突如、死のようなもの」 にあうとは思えない。 単純な「時間発展」といった綺麗な構造は この宇宙のどこか外に「存在」していて s/he は その上を「時間発展」し続けるのではないだろうか。

シミュレートしていたものは、あくまでもその影で。

これはまさに「順列都市」の基本アイデアと同じものですね。

独立に同じことを思いつくなんて、すごいなぁ。 僕が「順列都市」を読んだときは、 やたら埃が強調されるのが気になって、 最初はピンとこなかったんですが。

イーガンは、他にも、死をテーマにしつづけていますよね。 精神と肉体が分離可能なものだとして、 精神にとっての「死」っていったいどんなものだろうかと。

ディアスポラ、ボーダー・ガード等を読むと、 早く肉体を捨てて自由になりたい!とか思うのですが、 同じ彼の作品でもアレとかアレとか (ネタバレになりそうなので伏せる。SF作品について書くのは 難しいですね) を読むと、「スイッチ」する瞬間が世にも恐ろしく感じられます。

あ、そうそう。「順列都市」には、富士通の名が登場しますよ。 一応良い意味で。


2006|07|08|09|10|11|12|
2007|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2008|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2009|01|02|03|04|05|06|08|
2010|01|02|03|05|06|07|10|11|
2011|03|08|
2012|02|04|07|08|10|
2013|01|02|03|05|06|08|11|12|
2014|01|02|05|06|07|08|09|12|
2015|01|02|03|04|
Categories 3imp | Card | Cutter | Dalvik | Euler | Football | GAE/J | Hand | Haskell | Re:View | Ruby | Scheme | TQD | Tiger | TigerBook読 | UikiTeXi | Verilog | Violin | Web | parconc | tDiary | お勉強 | エントロピー | ツン読 | | 将棋 | 政治について | | 模写してみよう | 確率論 | 設定など | 雑文 | 音声