いま最も消費時間の多い Subst の高速化。 @@ をみるに、map のあとに少ない要素を追加することが多い。 Data.Map.Strict は逆効果だったが、Vector がはまるか?
まず、取り掛かるまえの実行時間(time ./tcompile testcases/sample152mod.hs): 36.5s
Data.Vector にしたバージョンは、主記憶不足で page swap のスラッシングが起きているような感じで、マウスがうごかなくなるような状態に。ぜんぜんだめ。
それならと Data.Sequence をつかってみたが、48.7s で悪化。
List にもどし、リスト内容式でかかれている @@ の実装を map に書き換えてみるなどしたが、これも 42s と悪化。もとの実装が一番はやかった。
Subst を大幅に速くするのは難しいのかも。 いま、DictPass でやたら Subst が肥大化して遅くなっているのを改める(extSubst する回数を抑制する)必要があるのかもしれない。
たしかに、不要な Subst をいっぱいこしらえている気がする。 主要な項(名前付き項)の型付けは済んでいるのだから、ローカルな項の型チェックにもちいた置換を、状態にため込みつづける必要はないのかもしれない。
継続
複数の bind 間で Subst を共有する(すると、Subst は大きく肥大化する)必要はなかったので、これをやめた:
compiler/src/DictPass.hs @@ -50,9 +50,10 @@ tcBind (Rec bs) ce maybest = tbloop st0 bs [] pss' = tcPss st st' = st{tcPss=(pss++pss')} (e', st'') = runState (tcExpr e qt) st' num = tcNum st'' in if null qs then ((v, e'), st''{tcPss=pss'}) else ((v, Lam (mkVs n qs) e'), st''{tcPss=pss'}) if null qs then ((v, e'), st{tcNum=num}) else ((v, Lam (mkVs n qs) e'), st{tcNum=num}) tcbind _ _ = error "tcbind: must not occur."
この修正で、4倍以上速くなった:
項目 | lib/Prelude.hs | sample152.hs |
修正前 | 5.430s (100%) | 29.424s (100%) |
修正後 | 1.263s (430%) | 6.282s (468%) |